思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

新世紀エヴァンゲリオン(10)』貞本義行
☆☆☆☆
角川書店コミック・エース

使徒に侵食されたレイが自爆。同じく出撃していたカヲルが、結局使わないけど、真の力を使うかどうか躊躇うとか、親切に明かしてくれる。
リツコと母親が、共にゲンドウを好きであることも、アニメ版(めんどくさいので、以下、テレビ&映画をそう呼称する。一部若手エヴァファンのようにテレビシリーズのみを指すのではない)では直接にはさらっとしか流されていないところ。
以下は『シン・エヴァ』を観たからこその感想かもしれないが、ユイ、リツコ母娘、レイがゲンドウを好きな理由が分からない。どうみてもチンピラヤクザに尽くすヒモ(に貢ぐ女って、なんていうんだっけ?? だめんズ?)やん。ゲンドウは、ある意味職場ではキリッとしているが、私生活ではダメなツンデレだが・・・。それにしても、少なくとも私的には共感ポイントがまるでない。庵野秀明が実際、アニメーターとしては天才だが、私生活はメチャクチャな超オタク(ある種のイディオ・サヴァン?)なのに、意外とモテる、だからこそ理由なくそう描けるのかもしれないが・・・。
そうそう、カオルがシンジを好きになる理由も、レイに投影された「好き」という感情を理解するため、という説明がちゃんとある。この辺も、アニメ版を理解するための重要なピース。