『サリュート7』☆☆☆☆
全然知らなかったが、これはソ連版『アポロ13』だ。エンドロールで実際の映像が流れる所も同じ。
事故で制御不能になり、墜落するしかない事態を救うため、引退していた宇宙飛行士を招集する。まるでリアル『アルマゲドン』だ。奇しくも、最後に、帰還が無理だと分かって妻子と無線で話すとこ、なんて、そのまんますぎて、パロディかと笑えるくらいだった( ；´Д｀)
それは置くと、危機突破ものとしては大きな欠点はない。軌道上のビジュアルは美しく、考証も正確だ。サリュートが非常に速く動くカットも多く、衛星軌道の速度が速いことも表現しているし。
アメリカが、冷戦下で、制御不能のソ連宇宙ステーションを捕獲しようとした、ってウソみたいな、アニメみたいな話だなぁ…(^^;)
しかし、宇宙飛行士の子供は娘ばかり、というのはホント？
音楽は、エンドロールでピント外れな歌が流れたり、全体的に
もう一つ。
クライマックスで、一人だけ助かるくらいなら、二人でアンテナを直して二人ともたすかるか、二人とも死ぬか、とないう文字通りドラマチック過ぎる展開になるのだが、これ出来過ぎてて、ホントかなぁ……と疑わしい(^^;)
もちろん、氷点下では金属が脆くなる、という科学的根拠は良い（正しい）のだが……。
もし、『アポロ13』よりも先に本作が作られていたら、公私ともに評価はだいぶ高くなっていたかもしれない。いろいろな意味で遅すぎる佳作。
