思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ジョジョリオン(9)』
☆☆☆★

カバーイラストもそうだが、内容的にも第3部を思わせる。
そもそも、クワガタの描写そのものが「タワー」みたいでグロい(^_^;)
コマ運びもそれほど読むスピードを敢えて遅くコントロールしなくても分かる内容だし。
3部のエピソード内に混ぜても違和感がないくらい。

『追跡』
☆☆☆★

町山推薦映画。60年代の白黒アメリカ映画である。
始まってすぐの、7分間の主人公たち(被害者と犯人)の顔のアップは、予想していた1カットではなかったので、それほど驚きはなかったが、それよりもかなりのアッブなのに、犯人の顔が真っ黒という、撮影&照明技術に唸らされた。
それ以外でも、白黒なのに判別しづらいカットが皆無で、本作の技術力の高さを感じられる。
被害者があっさりFBIに連絡したり、中盤で割りとあっさりめに犯人が特定された(前科があるので)後は、(もちろん視聴者に隠す意味がなくなるからだが)それまで映さなかったのがなかったように犯人の顔が映されるなど、気になるところもちょこちょこある。ここまで顔を隠すなら、最後に捕まえるまでどんな顔か分からないとか、被害者の関係者か、画面に一瞬だけ映っていた人物、というような伏線があるべきでは?
被害者の妹がうかつすぎるとか、身代金受け渡し方法にひねりがない、とかも気になった。そもそも脅迫だけをして通報されるリスクを増やすなんてアホすぎ。いきなり誘拐&身代金要求すれば、15分で終わる内容やん(^_^;)