思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

雑誌「アーマーモデリング」を中心に、「モデルグラフィックス」のものも加えた、プラモに関するイラストエッセイ。考えたら、このテのは、女性が得意で、男性はあまりないような……。
基本的には戦車プラモに関するもの。
ちょくちょく自虐ネタで「バカ」として失敗談があるので、ヘッポコモデラーかと思いきや、ローガン梅本氏と負けず劣らずの技術力とこだわりがある(だからこそ完成しないのも共通)。
しかしながら、一旦完成させると、一流モデラー顔負けの凄い表現。特に絵かきだけあって、フィギュアや冬季迷彩の戦車なんかは素晴らしい。

モリナガ・ヨウのプラモ迷宮日記: 第1集〔フィールドグレイの巻〕モリナガ・ヨウのプラモ迷宮日記: 第1集〔フィールドグレイの巻〕
モリナガ ヨウ

大日本絵画 2011-07-30


劇場版を見てから見たので、逆に面白い。もっとも違和感があるのは、アンチョビなどの声が違うこと(^_^;)
履帯や転輪の動きがテレビ仕様ではなるのだが、カトキ氏の絵コンテのせいか、レイアウトが上手いのか、広角レンズを使用したアップのカットが多いので迫力は十分。
ブックレットやコメンタリーによると、カトキ氏の絵コンテはバトルシーンだけでなく、全編にわたっているらしい。
特に戦車関連のカットは、手前と奥で別の出来事が起きているなど、深みのあるのが素晴らしい。それが顕著なのが、練習試合で、3号突撃砲と4号のやり取りの後ろでM3が走り回っているところ。ちなみに、このシーンでは、射撃の基本が解説される(急制動をかけた反動で発射する、とか)など、マニア向けの濃いところが良い。
試合終了後のアンツィオの戦車回収トラック群のカットはカトキ氏自身の原画なので注意。

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バンダイビジュアル 2014