思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ガルムウォーズ』☆☆

危惧していたような、コスプレした3、4人が歩いているだけの作品ではなかったものの、かなり眠い映画だった。
パイロットフィルムの「その後」だけを描くのではないかと懸念していたが、一応、そこにあった派手な見せ場そのものは漏れなく入っていた。ただし、それ以外のほとんどが、動きのない会話。『アサルトガールズ』ほど情景(シーンというより)カットはないものの、眠くなるのは何故か。会話の内容じたいは設定の説明や物語の進行に必要なものなのだが、普通の映画では、それらはアクションなどの動きのある見せ場の最中や合間に適宜挿入されるもの。それらがないので、ただ会話が続くか、状況が理解できないままにバトルを見せられるようにしか感じない。
ストーリーも、しっかりと閉じていて、悪役の意図も推測できた小説版と異なり、ドルイドが最後に暴走する理由が分からない。これは何度もマイクロスリープしていたからだけが原因ではだろう。
ただし、小説版にはなかった、ラストの大会戦シーンがあるのはファンサービスとしては多少のポイント。でも、これとて『ガメラ3』ではなく、「俺たちの戦いはこれからだ」にしか感じられないんだよなあ……。
主人公たちの乗る戦艦の船首がバセット犬に見えたのは私だけか??
つくづく、実写ではなく、アニメで作ってくれたら、確実に二割り増しの完成度だったろうに……と思えて残念。あるいは企画当初(『アヴァロン』より昔である)に映画化できていれば……。



見所はいっぱいあるのだが、何よりも、2年分を1冊というボリューム。これで千円以下というのは異常にお買い得なのだが、せめて1年分にして、毎年出してくれないかなあ……。

注目すべきところ。
「6029」孫の顔にとまった蚊は追い払うだけだが、娘の顔の蚊は容赦なく叩く、というベタだが、やはりおかしい。わずかに見える口の表情(?)がそうさせるのか。
「6075」オチが笑いではなく、感動というのが凄い。
「6260」4コマの規制をあっさりぶち破る5コマ漫画で、3コマめには谷岡ヤスジのあの鳥が「夕方」を告げる。
「6342」もはや普通のマンガと言っても過言ではない6コママンガ。ベタな内容ではあるが、これまたラストのまつ子の口が笑える。
「6453」2コマめの藤原先生のしょっぱい顔が凄い。
「6486」5コママンガというべきか、1コマめ(?)にタイトルがあることに注目。
「6532」ジョギングに出たたかしを、隣人が「逃げていった」と取る、ベタだが笑える一本。


ののちゃん 10 (GHIBLI COMICS SPECIAL)ののちゃん 10 (GHIBLI COMICS SPECIAL)
いしいひさいち

徳間書店 2016-04-28


宮崎駿との対談や、田中克美氏などとの対決企画など、盛りだくさん。

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ローガン梅本

大日本絵画 2016-03-31