思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『鉄の骨』
チェイス』それほど派手ではないが、イントロに代表される良い意味で外したパーカッション、美しくストリングスなど、ジスイズ川井サウンド!1:30あたりを聞き逃すな!


ヨハネスブルグ1』イントロの格好良さはしびれるほど。サックスメインのジャズっぽい曲。
ヨハネスブルグ2』これまたストリングス中心の重厚なカッチョイイ曲。三拍子で転がるように進展して行く。
『ラテン』チェンバロ(?)のイントロから、ストリングスが美しく川井節が奏でられる。


『国家緊急権』橋爪大三郎
☆☆★

小室直樹の弟子に当たる人だと思うが、小室氏が真ん中あたりのスタンスだとすると、橋爪氏はやや左寄り。よって眉に唾をつけて読む必要がある。
てっきりNHKテレビ講座か何かの筆記録かと思ったら、どこにも注釈がないので、書き下ろしらしい。文体はめちゃくちゃだし、論旨はあっち行ったりこっち行ったり。口述筆記をろくに校正せずに出版したような文章なのだ。
主張じたいも曖昧で、まとまっていない著者の考え(思考)をそのまま聞かされている感じ。
国家緊急権じたいの定義は分かるが、それだけだとも言える。(現在の日本で実際にどうするかは結論として納得できない)