思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『爆撃聖徳太子町井登志夫
☆☆☆★
PHP文芸文庫

解説で細谷正充氏が絶賛してるけど、そこまでのもんかなあ・・・。
一見狂人的な言動だが、実は深い洞察によるものだった、というのは探偵小説の王道だし。
メルカトル鮎田中啓史が描くと、こんな感じになる、というのが一番手っ取り早く説明だろうか。
いちおう、大枠として歴史的事実は外れていないと思うので、その前提で書けば、聖徳太子の時代に隋が琉球高句麗を攻めた、なんていう史実は知らなかったので勉強にはなったが、それくらいか。
戦闘シーンのイメージはやっぱり『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』。(発売が2004年だから、どっちが先かなあ)