思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『蒼林堂古書店へようこそ』乾くるみ
☆☆☆
徳間文庫

14の短編からなる、日常の謎ミステリー。
マスターが謎を解き、若い美人がいるなど、どう見ても鯨統一郎の『邪馬台国はどこですか?』シリーズを意識しているのでは?ただし、中身は『9つの殺人メルヘン』ならぬ『ミステリアス学園』のようなミステリーガイド(トーク)なのだが。
日常の謎ということ、それぞれが短いということもあって、真相の衝撃は弱め。いちおう一冊通しての趣向もあるが(これがまた鯨統一郎っぽい)、ライトミステリーの範疇で捉えるべきだろう。そういう意味ではカバーデザインに合った中身と言える。

蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)
乾 くるみ

徳間書店 2010-05-07