思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『エコール・ド・パリ殺人事件』
☆☆☆☆
講談社ノベルス

20世紀初頭、フランスで起こった美術史的分類でいうところのエコール・ド・パリ。私的には美術史もかじっているのだが、ほとんど知らなかった(^_^;)もちろん、ローランサン藤田嗣治など、顔と作品が頭に浮かぶ作家もいたが。(是非とも口絵を付けて欲しかったなあ…)
作中の説明を素直に読めば、即座にイメージされるのがトキワ荘。要するに漫画家におけるトキワ荘をパリにおける美術家に置き換えたのがエコール・ド・パリと言っても大間違いではない。
純粋な本格ミステリの密室ものと見れば、肩すかしの印象もなくはないが、美術的衒学と殺人事件との有機的結合という意味では佳作。そういえば黒川博之の某作品なんてのもあったなあ…。