思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

仮面ライダー響鬼

『甦る雷』
朱鬼編・後編。朱鬼の秘密(というより設定)が明かされる。
炎を式神的に操れることについては、呪術で、ホントは70歳くらい、ということらしい。
世界観的にはなんとか整合性を保った、というところか。
あきらに「憎しみを忘れるな」と説くのも、うなづけるのだが…。
やっぱりあきらの悩みは先週から唐突に描かれるようになったものなので、
どうにも強引な感じがしてしょうがない。
ダークサイドに墜ちるにしては描写が甘いのは『スター・ウォーズ シスの復讐』と同様である。
内面の葛藤を描くには小説の方が向いている(映像作品の不得手)のかもしれない。
今回のマカモーは人を食べるときに口を開けるのが唯一の弱点だそうで、
最初にあきらが食べられそうになり、次には朱鬼がつかまって、
その時に自分ごと音撃を繰り出す。
でも、これって私の予想の通りだったのだけれども、よく考えるとおかしい。
鬼たちの攻撃は“清めの音”だから、邪悪な物以外にはダメージは与えないはずでは…?
それとも“清めの音”とは名付けられているが、たんなる音波なのか。
それ以外にも、車で朱鬼を追った斬鬼を移動手段をもたないあきらが追跡できるはずがないとか、
斬鬼が変身セットを車まで取りに行っている間に朱鬼が喰われているはずだとか、
冒頭であきらが落ちたのは流されるほど深そうな川じゃなかった、とかいろいろあるが…。
威吹鬼のキャラもちょっと軟弱になってきてるかも。