思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

48話「ファイアーボール・サクセション」

バンが“赤い特凶”に移籍するにあたって「おれがいないと地球署はダメだ」というのは、バンが一番の古株ならともかく(これがボスのセリフならわかるのだが)最後にメンバーになったのだから、うぬぼれまたは勘違いにしか聞こえない。

操られる、というのはこのテのSF連続ドラマにはお決まりのパターンだが、デカレンジャーでは入れ替わりはあったが、今までやってなかったのかと不思議なくらい。乗っ取ったアリエナイザーを殺せばバンも死ぬ、という設定はいいのだが、動けないくらい痛めつけるとか、デカレンジャーロボのキャッチロープでとりあえず捕縛するとか、すぐいくつかの方法は考えつくはずなのだが…。

テツが電撃拳でショック死させ、電気ショックで蘇生させる、というのはこういう特撮ものでは珍しく、各人の特殊能力を活かした秀逸なエピソード運びだった。これだけで☆☆☆☆☆(満点)つけてもいいくらい。

余談ながら、バンを追う時のCGバイクの合成カットは、知らないと分からないくらいの素晴らしい仕上がり。画面がFIXであるにせよ、これまであった同バイクの合成よりも実写とのマッチングが完璧だった。

最後にエージェント・アブレラがデカベースを強襲する。必殺技の途中で連絡を受けたデカレンジャーはわざわざ止めたために反撃を喰らう。今まで余裕で勝ってたのに…。動揺しているのだろうが、必殺技を途中で止めるのもどうかなぁ…。普通はあのタイミングならやりきるでしょ?ピッチャーがモーションの途中でタイムかけられても取り敢えず投げるように。

おまけにデカベースに乗り込まれたといっても、最強のボス(デカマスター)と、スワン(デカスワン)という強力なメンバーがいるのだから、ほとんど緊迫感を感じないのは問題。1話完結ではない、続きもののクライマックスとあって、エンディングコントもなく、そのままのテンションで「つづく」となる。