思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

デカレンジャー終

50話「フォーエバー・デカレンジャー

最終回。残念ながら、こういう気合いだけ勝つというバカ話は好きじゃない。エスパー、逆立ち、風呂、「相棒」まで、お約束を強引に全部盛り込むあたりはいい感じだったが。

スワットモードでないと手こずるはずのハイパー・マッスルギアに生身のデカレンジャーが全然ノックアウトされないのはなぜ?今まで描いて来たマッスルギアの設定をぶち壊す展開。全員殴り殺されて当然なんだが…。

ウメコの風呂に至っては訳わからん。あのアリエナイザーはデカレンジャーを倒しに来たんじゃないのか?一発撃って終わりでしょ!?最後の敵にしては、どいつもこいつも間抜け過ぎで、全然緊迫感を抱けなかった。

今までも一瞬で逃げてきたわけだから、今回に限ってエージェント・アブレラが殺されるためだけに居残っている必要はなく、死の商人という職業柄、体制を立て直して別の場所で商売しようと考えるはず。

ボスが死んでいないのはバレバレ。従ってアブレラを倒してからあんなにタメて泣き顔を見せる必要はなかった(まあこれは分からないではないが)。

ボスが「おまえたちは宇宙一のスペシャルポリスだ」というのは、バンがドギーの権威をどう考えていたか分からないが、ボスを尊敬していたのなら、バンの目標は達成されたわけで、“赤い特凶”に行く理由はなくなったのになぁ…。そもそも、宇宙一のスペシャルポリスでないと解決できないほど大した事件でもないと思うのだが…。

それに、最後にボス&スワンとデカレンジャー(いつの間にか6番目のデカレンジャーにテツも名乗り入れてるし)が再会するシーン、バックの道路に車がバンバン通っていて幻滅した。アブレラがデカベースロボでさんざん蹂躙したんだから、東京は壊滅しているか、少なくとも避難して誰もいないんじゃないの?

“お約束”好きな人はこの展開で大満足なんだろうけど、
“意外性”と“論理性”を好む私としては不満大。
意外性が良かった『タイムレンジャー』は越えられなかったな…。