2007-06-13から1日間の記事一覧
佐野洋 ☆☆☆★ 集英社文庫 ふとしたことから偽札を持ちかけられた主人公が、どうするかを描いたクライムノベル。 精巧な偽札が、いくら印刷業者が作ったとはいえ、簡単にできるのはご都合主義とも思えるが、そこはフィクションだし、何よりも本作が書かれた昭…
司馬遼太郎 ☆☆☆☆ 文春文庫 秀吉が死に、関ヶ原前夜まで。 秀吉亡き後、誰につくのが身の処し方として適当なのか、まさしく生死に関わる選択である。 千代の政治感覚に操縦されていた一豊だが、関ヶ原前夜に至って、一世一代の賭けに出る。 6/12〜6/13
由良三郎 ☆☆★ 光文社文庫 「DNA鑑定の死角」という副題がついているように、DNA鑑定の問題点を挙げているのが眼目。 PCR法は、微小な血液を増幅するために、採取する時の他人の細胞が混入する恐れがある、というのがそれだが、まあミステリとしては大したこ…