2007-06-13 『血液偽装殺人事件』読了 読書 由良三郎 ☆☆★ 光文社文庫 「DNA鑑定の死角」という副題がついているように、DNA鑑定の問題点を挙げているのが眼目。 PCR法は、微小な血液を増幅するために、採取する時の他人の細胞が混入する恐れがある、というのがそれだが、まあミステリとしては大したことない。2時ドラマレベルであろう。医学者ならではの、一般人には思いもつかないトリックがほしかった。専門家が書くんだから、「作中の手がかりから推理できないじゃないか」なんて読者はほっとけばいいのだ。 6/7〜6/12