思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

クリスティーン

☆☆★

タイトルからはイメージできないが、アメリカの、冴えないハイスクールか大学生の男が、文字通り愛する車と共に暴走する。クリスティーンというのは、その車に名付けた名前。
スクラップ同然のボロ車を、新車同様にレストアする主人公の技術と努力あってこそ、という展開だとロジック的なわかりやすいのだが、本作は、冒頭の、生産ラインの、時点で既になぜか一台だけ意志を持っているので、単なる突然変異(?)というのが難点か。『およげ!たいやきくん』的というか(^^;)
車が意志を発動する時には、ラジオが付く、といのがわかりやすい。
ボコボコにされた車が再生するところは、単純極まりない、逆再生にすぎないのだが、その効果は驚異的。現在の目で見ても、再生しているように、ちゃんと見えるのだ。これは、潰し方とか、部分ごとにカットをつないでいるとか、そのへんの計算がうまいのだろう。
ちなみに、本作と『激突!』を併せたものが、『ジョジョ』第三部の車のスタンドの元ネタだろう。
終盤には、ショベルカーとの対決があるのだが、多分カットによってミニチュアと実車を使い分けていると思う。実車がミニチュアっぽく見えている可能性もあって、良いのか悪いのかよくわからないけど(^^;)