思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ロボコップ2


☆☆☆★

小学生時代にテレビで観た気がするが、ほぼ覚えていなかった。
まず、映画が始まると、すごいテンポで状況を説明してくれることに圧倒される。
バーボーベン監督ではなくなかったが、ある種のゴア描写というか、暴力的な描写は健在。ロボコップ2の試作品の研究中ビデオで、試作品が次々に自損していく(中には頭部をもぎ取るとドクロが見えたり)ところや、敵に捕まったマーフィーが電動カッターでバラバラにされる、オムニ社で再度洗脳されて自我が消される、そこから高圧電流に感電してプログラムをリセットする、などの描写だ。
今回の敵は麻薬組織のボスを逮捕して、その狂った脳みそを使ったロボコップ2(ケイン)。『1』のAT-ST的なやつとは違い、ちゃんと武骨ながら人型である。スケルトンで低重心のそれを、コマ撮りアニメでたっぷり見せてくれる。最初のハイテンポなのは、クライマックスをたっぷり見せてくれるためだと思うと、実に的確というか、嬉しい配慮。
マフィアのボスの腰巾着的なクソガキがほんとムカつくやつで、そいつが割とあっさり死ぬのがカタルシスなくて残念。ロボコップ2に襲撃を避けてコンテナ研究室に逃げ込んだと思ったら、後にマーフィーだか相棒の女警官がアジトの捜査に来たら、撃たれていて、普通に失血死。下半身が千切れるくらいの因果応報の苦しんで殺すくらいでないと、前半のムカつきは解消されへんで!
ロボコップことマーフィーは、拳銃を構えると銃を持っていないほうの肩が上がるのだが、これはクセ(キャラづけ)として、敢えて演出されてるのかな?