思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ゼイリブ

☆☆☆

邦題は、てっきり有名なガイコツ顔のエイリアンの名前かと思ったら、作中に出てくる壁の落書き『they live 、we sleep』の前半をとったもの。英語スペルも「ZEIRIVE」とか(^_^;)
巷なの評価が高いのだが、私的にはC級にしか見えなかったなぁ・・・。
流浪の(家無し)ブルーワーカー(日雇い労働者)である主人公がレジスタンスの秘密であるサングラスを発見するまでが長いし、友人にサングラスをかけるのかけないのでどつき合いするのも長いし、アクションシーンも無駄に長い。
まとめて書くのもアホらしいので、気になったところを羅列する。
良かったのは、ちょっといいかも? という女とレジスタンス本部で話していている間に、本当に前触れもなく突然、爆発が起きて警官隊が突撃してくるところ。あのまま好きだの嫌いだのやられたらどうしようかと思っていたのだ。
その後の銃撃戦は、撃たれた人がビクビク痙攣するのは良かったが、レジスタンスは次々に撃たれるくせに、主人公には全く当たらず、逆に主人公は盲撃ちにしか見えないのに、次々に警察がやられていくのだ。これはひどい(´д`)
独自の造形を起こすのではなく、ごく普通に売ってるサングラスをかけるだけでエイリアンが見える、というあたりからして低予算であることがわかる。
エイリアンの名前が全く語られないのが本作の面白いところだ。
奴らの秘密基地から旅行者が旅立っていくセットがいろいろな意味で面白かった。背景には宇宙空間がマット・ペインティングで描かれており、部屋の床との境目にある『スター・トレック』のワープステーション(?)みたいな丸い土台から、白い点になって、宇宙に飛んでいくのだ。分かりやすすぎる(^_^;)
本作のテーマは、要するに「政治家、メディア王、大企業の経営者たちは醜悪な人非人である」ってこと。要するに共和党民主党問わず、反権力ってことね。