『日本プラモデル 世界との激闘史』西花池湖南
☆☆☆★
河出書房新社
大体は知っていたことだが、通史的に日本のプラモデル業界勃興から、世界市場との関係までを俯瞰して見られるのは良い復習になった。
「マルサンはモーターライズの怪獣模型を売りにしていたが、モーターライズ模型はやや難易度が高く、子どもの手に余ることがある。しかも、壊れやすい。そこで日東科学はあえてゼンマイを使い、組みやすさと強度を確保した。価格も、200円と安かった。」
いわゆるプラモブームで、いくら売れたのか、書いてあるのも良かった。ガメラのプラモが3年で300万個売れたとか。1個200円なので、1年に2億円ではないか。昭和40年でだ。
「ガンプラの模型化については、当初、青島文化教材社のほうに話がきていたようだ。ここで、青島が断ったため、バンダイが浮上」
というのも知らなかったかも。