『コロンビア・ゼロ』
☆☆☆☆
「航空宇宙軍」シリーズ待望の続編。舞台を四十年後にした、第二次宇宙大戦的な話になりそう。
一見関係がなさそうな太陽系各地を舞台にした短編が、ラストの表題作で結びついて開戦となる。各短編が、開戦への技術的要素をそれぞれ描いて(航空宇宙軍側に察知される)という構成が面白い。また、登場や設定が前シリーズと密接に関連しているのが面白い。
しかし、SF大賞というほど面白くない。『星を作る人たち』(うろ覚え)のほうがよほど凄いのだが、隠れた名作の復活を祝うご祝儀的な受賞なのかか(´Д`)
コロンビア・ゼロ: 新・航空宇宙軍史 (ハヤカワ文庫JA) 谷 甲州 早川書房 2017-06-22 |