思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

サンダーバード大全』と対になるもので、タイトル通り、キャラ紹介は皆無で、メカにのみフォーカスした一冊。
プロップごとどころか、今井のプラモの三面図と透視図まで作成してある、というマニアの極みみたいな内容だ。すごいのは、ガーダー・ブリッジ(ガーダー橋?)のプラモが各所に使われてるのを暴いて(?)いるだけでなく、ガーダー・ブリッジのプラモじたいの図面まで載せているところ。
ラクターのキャタピラ部分の流用くらいはなんとか素人でもわかるとは思うが…。
このあたりは、のちに『スター・ウォーズ』のメカでも同様のプロップの素材解析がなされるのと同様。
サンダーバードについては、たいていが2、3種類のサイズのプロップが作られていて、それぞれ微妙に違いがある。言われてみれば、『スター・ウォーズ』でそのへんの違いについては熟知していたはずだが、『サンダーバード』でもそうだった、言われると驚いてしまうのは、しょせんは昔のテレビシリーズだから、というあなどりがあったからだろうか。
鼎談では、シリーズを通した魅力的なメカや、演出について解説してある。このへんは特撮のメイキング好きなら、私のように全話見ていない人でも楽しめる。

余談だが、現在はプレミアがついている本書、近所の図書館にあったのはありがたかった(^_^;)

サンダーバードメカニックファイルサンダーバードメカニックファイル
伊藤 秀明 柿沼 秀樹

双葉社 2004-10-30