思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『MM9 デストラクション』山本弘
☆☆☆☆

そこかしこに特撮のパロディが満載された、三部作シリーズ完結編。
ウルトラマン系はあまりわからないが『モスラ対ゴジラ』『三大怪獣地球最大の決戦』『ゴジラ対メカゴジラ』などなど、東宝特撮映画のほうはだいたい分かった。もちろん平成ガメラシリーズのオマージュも多い。

作中作(参考資料にないからフィクションだよね?)が正しいなら、『銀河鉄道999』のメーテルはギギリシャ語の「母」っていう意味だったのか。


『「残業ゼロ」の仕事力』吉越浩一郎
☆☆☆★

トリンプの元社長が書いた本。残業をゼロにして売り上げを5倍にした、というのがウリ。
直接的には書いていないが、基本的にホワイトカラーを対象にした内容なので、製造現場がこの通り実践できるか、というとかなり怪しい。

「すべての情報をオープンにし、全員で共有するから、論理で詰めて正しい判断ができるのです。それなのに、前提となる情報が間違っていたら、判断を誤ってしまうじゃないですか。つまり、情報の隠蔽や嘘は、会社に不利益を与える悪質な行為なのです。それは絶対に許されていいことではないし、不心得者が厳しく叱責されるのはあたりまえでしょう。」

「二分間で結論を出す「即断即決」、それを可能にする「完璧なたたき台」と「問題の細分化」。これらはみな、効率化のためのしくみにほかなりません。」

「「仕事はゲーム」と割り切っていれば、自意識のような邪魔なものは脇において、純粋に「ゲームに勝つためにとるべき最善の方法」をとることができると思うのです。」

「残業が現役時代のライフを侵食しているせいで、ライフだけになる定年後の生き方の準備ができない。だから、定年になった途端、まるで刑務所から戻った人みたいに、何をやっていいかわからなくなってしまうのです。」