質量はどのように生まれるのか (ブルーバックス) 橋本 省二 講談社 2010-04-21 |
最近の新カバー版ではなく、旧版で読んだけど、全然古びていないのが凄い。
基本はスペースオペラ調だけど、ホログラムキューブとか、さりげないアイテムが、SFや科学の基礎に基づいているので、いわゆる魔法のようなテクノロジーとしてうまい具合にスパイスになっているのだ。
基本となるストーリーも、ミステリも特異なアシモフらしく、起承転結、どんでん返しもあって、安心して楽しめる佳作になっている。
翻訳にはちょっと難があるのだが…。
「もう一度」ではなく「も一度」なんていうのはまだしも、「だ」と「ですます」が同じ会話文で混在していたり、日本語としての基礎に疑問を感じざるを得ないのだ。
暗黒星雲のかなたに (創元SF文庫) アイザック・アシモフ 沼沢 洽治 東京創元社 1964-11 |