4度め。
やはり青臭さというか、文章としては同人誌レベルと大差ないと思うが、逆に若さゆえの爆発っぷりは好感が持てるんじゃないだろうか。
『聖闘士星矢』のような必殺技を持つ私立探偵は、まあ同人誌的だけれど、山口雅也のようなパラレルワールドとして、否定するわけにはいかないだろう。
ミステリとしてのキモは推理小説の30の醍醐味を網羅した作品を作ってやろう、という意気込み。
本当にこれがクリアできれば大傑作になっただろうが…。
結末を知った上で読んでいるのだが、どうしても先のイメージと合わせて、「少年ジャンプ」のような週刊連載マンガのように、毎回毎回風呂敷を広げまくり、伏線をはりまくって、結局回収しきれなかった/畳みきれなかった、という結末?(^_^;)書き下ろしだからちゃんと全部決まってから書いてはいるのだろうが…。
ジョーカー清 (講談社文庫) 講談社 2000-04 |