思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

輪廻

確かに言われた通り、ある意味爆笑ものの映画だわ(^^;)
ツッコミ所満載だが、良かったところもある。面倒なので列挙します。(ネタバレあり)

良かったところ。
予告編にもある、ホテルのロビーで、優香をナメてゾンビたちが迫ってくるカット。かすれた感じの配色がいい感じ。
ある意味犯人あてサスペンスみたいなところが良かった。いちおう少女の生まれ変わりだと思わせるミスディレクションがあって、実は犯人は誰か?というのが終盤になって浮上するのが面白い。
優香の演技もみどころ。バラエティのほんわかした感じとは好対照で、ビビるだけでなく、狂った演技なんかも巧いんでない?(^_^)
川井さんの音楽は、(下に列挙するようなこんな映画だけど)実にマジメに書いてる、という感じだった。

ツッコミ。
優香があんまり綺麗に撮れてない。アイドル映画としてはイマイチだな(^_^;)ラストの狂った後のアップがいちばん綺麗に見えたという逆説が面白かったりしたのだが…。
ホラーだから超自然現象があっていいのだが、それにしても作中で悲劇が繰り返される必然性や理由が何も説明どころか暗示もされていないのが最大の不満。
あ、もしかして死者の怨念が犯人に復讐した、ってことなのか…! …今思いついたけど。
全体的に怖くないのもホラーとしてはどうかな。なんかビジュアル的に「怖いでしょ?」という感じの画面を寄せ集めた感じがする。
また、輪廻を前提にしている割には(もしかして前提にしてない?)、生まれ変わった人の中におっさんがいたのがおかしいでしょ。生前はともかく、現在は同年齢でないと。まあ、生まれ変わった時期に差があるとすれば、上限は40歳までアリともとれるが。
エンディングのJポップ(?)が川井さんの築いてきた音楽設計をブチ壊してるなぁ…(T_T)
そういえばオープニングの映像もイマイチ。