2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧
谷川一巳 東京堂出版 ☆☆☆★ 先日、生まれて初めて飛行機に乗ったのを機会に復習。 ま、乗り継ぎ含めて3回乗っただけなのであまり比較参考できないのかもしれないが、これまでに読んだ構造/メカニズムの本にはなかった、空港や運用、航空会社の事情が垣間見…
クリストファー・プリースト『奇術師』の映画化。原作を既読の私としてはトリッキーな構成を、どう映画のフォーマットに落とし込むかに注目していた。 映画評によると、原作の構成は、映像的な仕掛けに変換されているということだったのだが、変装ということ…
種村直樹編著 実業之日本社 ☆☆☆☆ タイトル通り、鉄道についでの雑学と、間に挟まれた編著者の鉄道ファン的思い出話や歴史的なエッセイとで構成されている。 駅の管理者から駅弁まで、バラエティに富み、なおかつそこそこの深みもあるので、鉄道(ファン)入門…
泡坂妻夫 新潮文庫 ☆☆☆★ 31の作品が収められたショート・ショート集。 ジャンルはミステリーからファンタジー、ホラー、SFまで実に幅広い。ショート・ショートならではの気楽さというか、芸の広さを堪能できる作品集。 特別驚天動地の仕掛けがあるわけではな…
トム・クランシー 新潮文庫 ☆☆☆☆ 『沈黙の艦隊』を読んでいたらおおまかなところは掴んでいたつもりだが、さすがは国際謀略小説の書き手、トム・クランシー、十全な情報量と言えるだろう。 特に構造からその運用、戦略まで秘密だらけとも言える潜水艦だけあ…
佐々淳行 文春文庫 ☆☆☆☆★ 映画では見たのだが、もうひとつ情報量が不足している感じだったので読んでみた。 さすが、東大安田講堂事件から赤軍の成立、危機管理から組織内の軋轢までしっかり描かれている。 ドラマとしてもノンフィクションならではの感動的…