思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪』関裕二
☆☆☆★
新潮文庫

街道をゆく』ばりに、実際に著者が現地を訪れて歴史にまつわるエッセイを書く。
ちょっと著者の個性が強すぎて、好みが別れそうだ。

「古代人の測量技術は、現代人の想像を遥かに超えた高度なもので、測量誤差は角度で0.2〜0.3度以内、距離で0.5%以内で、「光学器機の助けを借りないばあいの現代の技術水準にけっして劣らない」」

早良親王は抗議の断食をして事切れたと信じられていたが、実際には食事を与えられず餓死したのが本当のところらしい。」

「中央政権にとって淡路島は「決して敵に渡してはならない土地」だった。交通の要衝だからkそお、淡路島に巨大勢力が発生してはまずい。」

「ピラミッドの門外漢・視覚デザインの高津道昭は、興味深い推理を掲げた。(略)ピラミッドは巨大な「テトラポッド」と考えた。」
内容うんぬんよりも、大学で授業を受けていた人がいきなり歴史の本に登場したのに驚いた。