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鈴木清順監督の、いわゆる「大正ロマン三部作」の第二作。
本作は、ただでさえ私の嫌いな松田優作主演なのに、さらに私の好きじゃない原田芳雄風の喋り方をしている。おまけに、ゲスト的に原田芳雄も出演していて、彼の方は三船敏郎っぽく喋っている、という嫌な要素しかないキャスティング(^^;)
今回も、松田優作と、高等遊民的な脇田がペア。『ツィゴイネルワイゼン』のモガ的な中迫の妻役の人が、幻のように松田優作の前に現れては消える。それに、楠田えり子や加賀まりこなどの女優陣。
終盤では、タイトルにある陽炎座での、田舎芝居、しかも子供芝居が長々と演じられるなど、押井守とか、濱口竜介っぽい演出の、これが源流か。
確かに、構図や、着物の華やかさなど、ビジュアル的には凝っている。
