思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『音律と音階の科学 ドレミ…はどのようにして生まれたか』小方厚
☆☆☆


副題からは、音楽の歴史、みたいな内容を連想するが、正題の通り堅苦しい
いわゆる和音(協和)にしても、周波数や、1オクターブすると、半端が出る(閏年みたい)ので、ハーモニーを綺麗に出すために30とか50とかの階律を備えた楽器を作ったりと、音の世界は奥深い。

「5音階では第4音と第7音が抜ける(略)『夕焼け小焼け』等の日本の童謡(略)はたまた『結婚しようよ』(吉田拓郎作曲)などのフォークソングでは、この5音階を用いている」

平均律普及以前に平均律ではない音律のために作曲された曲、バッハやモーツァルトやベートーベンの音楽が、現在平均律で演奏されているのは問題かもしれない。」

ハ長調の曲はどの音から始まるか決まってはいないが、終わりの音はCであり、イ短調ならAで終わる。」

ビブラフォン(略)は、各パイプの上端にファンが仕込んであり、これを回転させて音にビブラートをかける」

音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか (ブルーバックス)音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか (ブルーバックス)
小方 厚

講談社 2018-05-16