思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『世田谷一家殺人事件 韓国マフィアの暗殺者』一橋文哉
☆☆☆☆
角川文庫

迷宮入りしている事件を独自に追ったノンフィクション。文字通りのミステリーで、実在の事件か否かを別にすれば、社会派ミステリーと言っても過言ではない。
事件そのものは、折原一の某推理小説とよく似ており、本件を元にしていると思われる。
科学捜査で明らかになった、長男以外へのいたぶるふような傷跡などは、正しく胸くそ悪くなるキチガイの所業。
この事件は、地上げ屋暴力団、韓国のプロ殺人者、新興宗教自己啓発セミナー、発達障害など、さまざまな社会問題が色々と絡み合った結果起こったものらしい。
少なくとも実行犯は韓国人が殺人、現地サポート役の二人、そしてそれを指示した二段階の首謀者がいるらしい。
事件そのものはNHK『未解決事件』でやってもいいくらいだと思うが、韓国人が実行犯じゃ、扱うわけないわな……。

世田谷一家殺人事件 韓国マフィアの暗殺者 (角川文庫)世田谷一家殺人事件 韓国マフィアの暗殺者 (角川文庫)
一橋 文哉

KADOKAWA 2017-11-25