思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『泳ぐひと』
☆★

あらかじめ、見る前の町山さんの解説(リード)で「セリフや仕草全てに意味がある」と聞かされていたから最後まで見たが、そうでなければ絶対に20分以上見続けられなかっただろう。
海パンいっちょのおっさんが避暑地の別荘のプールを渡り歩くだけの話なのだ。
セリフが気の効いたものでもなく、ギャグがあるわけでもない(´д`)
これがまだ若くて美人でスタイルがいい、というならまだ目の保養になるのだが、それもない┐(´д`)┌
少なくともラストでは、謎が明かされるのかと思ったらそのまま(爆)
上映(放送)後の町山さんの解説で何を描いていたのかは分かった。アメリカの広告業界(広告マン)を寓話的に描いていたのだ。要するに、『チーズはどこへいった?』とか、古泉政権時代に出た『ライオンはなんとか』などと同じなのだ。
ほとんど同じことの繰り返し(隣の家のプールで、住人と話した後、10メートルくらいのそれを泳ぐ)が何回も(10回弱?)あるのだ。上映時間は半分でいいんじゃないの?

このての喩え話で、最上のものは、喩え話じたいも面白く、その主張も納得、というもの。最悪なのは、お話も退屈だし、言わんとすることもどうでもいい、というもの。本作は最悪の部類だな〜。ビジュアルはつまらないし、アメリカの広告マンの傲岸不遜っぷりなんてどうでもいいもの┐(´д`)┌

要するに、泳ぐイコール地に足がついていないってことなのかな?
どうでもいいけど……。

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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2015-11-04