思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ウルトラマンギンガS』
☆☆★



『ライズ・オブ・シードラゴン』
☆☆☆☆
川井さんの音楽目当てで見たのだが、普通に面白かった。さすがはツイ・ハーク!アクションもプロットもCGも、サービス特盛。

QED 白山の頻闇』☆☆☆☆

中編二作を収録。
『白山の頻闇』☆☆☆★
日本三名山である白山と周辺の神社や風習をテーマにしたもの。前巻の伊勢神宮及び天照大神についての持説を補完する意味もあり、珍しくシリーズとしての側面が色濃い。
テーマは『白』で、それにまつわる解説が読みどころ。殺人事件とのこじつけは、犯人の主観描写がないので、読者に対しては無理矢理感が否めないかな…。
被差別部落の古代起源を一つずつ検証していくと、結局は『天皇と、被差別部落』『天皇と、異民族・渡来人』という、わが国の二大タブーに踏み込まざるをえないから」
「花嫁衣装ーー白無垢も(略)現在では『あなた色に染まる』ために『白』なのだという、まことしやかな都市伝説もありますが、全く違います。『白』は(略)死に装束。一度死んで、新たに生まれ変わりますという宣言」


『江戸の弥生闇』
☆☆☆☆
タタルと奈々が初めて会った、大学のオカルト同好会でのエピソード。江戸の吉原と、遊女の実態が描かれる。ほとんどの遊女が、死なないと出られないことや、心中についての解説が興味深い。特に心中に失敗した際の刑罰とか。短編と言って良い長さで、大学生だけに、さすがに殺人事件を操作したりはしないが、日常の謎のようでいて、しっかり殺人も絡めていて、しかも歴史的事実とのシンクロも美しい佳作。