思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『秀吉の暗号(2)』
☆☆

いきなりというか、ことに前半は忍者たちが戦う伝奇小説に。まあ、曲がりなりにも忍者が主人公だから当たり前と言えば当たり前だが…。
後半にはこれまた、「切腹したのは替え玉」ってことで利休があっさり登場(復活)。
暗号のほうも、さらにこねくりまわして解釈。これなら五十字くらいの文章なら、どうとでも複数の意味を抽出できる。すなわち、暗号の作成と解読は表裏一体だよなぁ…。


『エクスペンダブル・レディズ』
☆☆★
胡散臭い邦題から分かる通り、C級映画である。日本で公開されたかどうかも怪しい。原題は全く別物で、場面転換にコミックのコマ割りが使われていることからも、コミックの映画化なのだろう。
中東かどこかでジャーナリスト気取りで取材していた大統領の娘がロシア女がリーダーである組織に拉致され、それを奪還するために様々な事情で収監されている札付きの女たちを集めて救出を支持する。
C級と称する所以として、登場する人物も「知らんなぁ…」という人ばかりだが、チームの一人は『ターミネーター3』の女ターミネーターだった(終盤まで気がつかなかった)。
中でも大統領の娘が、黒人なのかラテン系なのかもよくわからず、全く「拉致されてかわいそう」感が持てないのが最大の問題かも(^_^;)
B級以上の映画との差として、照明または色調補正にどこまで金をかけているか、が挙げられる。本作でもその辺のクオリティの足らなさは明らか。暗いシーンではそれほど気にならないのだが…。
基本的には見ながらツッコむタイプの作品だが、普通に良かったシーンも1つか2つあった。1つは、ありがちな、現地で「僕も混ぜてくれよ」的によってくるガキ。本作では少女(に見えず、突入チームと同年代かと思った)だが、それが最後の突入前に敵によって殺されてしまうところ。
もう1つは、拉致した直後、うるさい大統領の娘を黙らせるために、直前に娘を世話した女性の首を掻っ切るカット。血の出かたがリアルっぽかった(´д`)。