思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『午前三時のサヨナラ・ゲーム』
☆☆★

本格ミステリの俊英の新作小説だが、本格っぽさはかけらもない。東野圭吾の『超・殺人事件』みたいなバカ小説である。
野球をテーマに、純小説から、筒井康隆のようなブラックユーモアまであるが、ほとんどは後者である(^_^;)

「後からプレーを論じて最も面白いスポーツが野球なんです。野球ファンは、時間さえ許せば、たったいま終わった試合について、徹夜で話し込むことだって可能です。」

「仮に優勝するチームでも、勝率は六割程度のもの(略)相撲の横綱を応援していれば、15日中、少なくとも12、3回は美味しいお酒が飲めた筈なのに、何故最強チームでも10日中4日は酒が不味い思いをさせられ競技を、わざわざ選んでファンになったのか。」