思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

シリーズ3部作の完結編。お約束以外の、推理モノの真面目である意外性を追求するなら、これくらいが妥当なのかもしれない。<ドルリー・レーン>とかね。
蜜柑のライバルである天邪鬼な恋が、母親を誘拐されたとして6日間で4つの事件を解決することを犯人の要求として伝える。
明らかにリアリティがないというか、作為ありまくりの設定である。
4つの事件は、『トリック』的なイリュージョン系の謎が2つ、ダイイング・メッセージ、アリバイ崩し。
作者は高知県人ということで、最後の事件が高知なのか。それにしては、というか、だからこそ、というか、大阪弁は不自然。「往生して待っとけ」なんて言い回し、意味がわからないし、聞いたこともない(´д`)

名探偵の証明 蜜柑花子の栄光名探偵の証明 蜜柑花子の栄光
市川 哲也

東京創元社 2016-08-12