思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

要するに、ジャニーズ内の派閥抗争、そしてジャニーズがメディアに対していかに圧力をかけているかを暴露したもの。
というより、『週刊文春』以外のメディアがそれを一切報道しないかの異常さがわかる。ほとんど奴隷だ。

「CDデビュー早々に、この先売れる見込みがないとされたSMAPは、そもそも不遇の扱いだった。当時ジャニーズ事務所で電話番をしていた飯島女史が気の毒に思い、「私にマネジメントをさせてください」とメリー氏に直訴。(略)以来、少年たちにとって飯島女史は恩人となり、強い信頼関係が生まれた。」

SMAPがブレイクしたあともメンバーの基本給は20万円ほどだった。」


ジャニーズ事務所の関係者も頭を抱えるメリー喜多川副社長の錯乱ぶりが、今回のSMAP騒動を引き起こしたと言っても過言ではないだろう。」
本書で紹介されているエピソードを読むと、メリーの所業はほとんど晩年の秀吉の傍若無人、傲岸不遜ぶりにそっくり。底辺から権力の座に登りつめた、という点でもほとんど「女秀吉」(´д`)

「ほんのちょっとした演出とか、カメラワークとか、共演者の一言とか、細かいことですごい勢いでクレームを入れてくる。そのたびに、謝罪するというのをずっと繰り返していると、完全に服従関係に取り込まれてしまう。奴隷根性がしみついてしまうんだよ。」

「キムタクがスピード違反で捕まったのは11年9月のこと。しかもキムタクは一向に反省していなかったようで、翌12年1月にもスピード違反で検挙され、免許停止の処分を受けていたのだ。(略)ジャニーズ事務所が事故を公表しなかったのには理由がある。それはキムタクが94年からトヨタのCMに出演しつづけていたから(略)双方がキャンペーンへの影響をおそれ、自己を隠ぺいしていたのである」
こういうのは、絶対にCMが中止になるのだが、それすら封じてしまうのだ。恐ろしい。

SMAP解散騒動の全内幕SMAP解散騒動の全内幕
常田 裕 宝島特別取材班

宝島社 2016-03-26