思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『彷徨える艦隊(11)』
☆☆☆☆★

黒い艦隊との決戦。アライアンスの「秘密基地」での壮絶な戦いで、敵味方とも次々に艦船や将兵(もちろん敵は無人艦だが)が散って行く。まさにクライマックスにふさわしい。
それは後半だけで、中盤までは、黒い艦隊との緒戦から、秘密基地を突き止めるまでが描かれ、相変わらず密度が濃い。
艦隊戦の状況把握が大変なことを除けば、『銀河英雄伝説』に勝るとも劣らない娯楽大作である。アメリカで是非とも実写テレビシリーズ化してほしいなぁ…。艦隊戦は映像で見たいのだ!
ラストも、政治劇でもあるから、すべて解決とは行かないが、当面の問題にはケリがついていて満足。

彷徨える艦隊11 巡航戦艦レビヤタン (ハヤカワ文庫SF)彷徨える艦隊11 巡航戦艦レビヤタン (ハヤカワ文庫SF)
ジャック・キャンベル 寺田克也

早川書房 2016-10-21