思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『砂漠の獅子』中里融司かたやままこと
☆☆☆★

あとがきによると、原作の中里氏は、最終話の作画完成前に急折されたんやね……。これまでの作品ではタッグを組んでいたのに、次の連載『シェイファー・ハウンド』では別の原作者なので、あれ?と思ってたんだよな……。
ロンメル将軍で有名な北アフリカ戦線での歴史の影に隠れた4号戦車の活躍を描く……と書くと『MSイグルー』みたいやな…と今気づいた。
大型トラックに積み込まれたオプション設備によって、4号戦車の砲塔を引っこ抜いて、他の火器をくっつけるビックリドッキリ……じゃなかった急増兵器の活躍と、史実を絡めるのは作者の他のマンガと同様。
少しでも第二次大戦中のドイツ戦車に詳しい人ならすぐ予想がつくように、それらは、後に史実として作られた車両の原型であり、それらしい武骨なシルエットをしている。
メカは言うことないが、人物のデッサンはまだまだ危なっかしい(^_^;)何よりイタリアの女性砲士は不要じゃなかったか?
ちなみにロンメル将軍など、実在の人物もボチボチ登場する。

砂漠の獅子 ドイツ軍4号戦車1942 (ジェッツコミックス)砂漠の獅子 ドイツ軍4号戦車1942 (ジェッツコミックス)
中里 融司 かたやま まこと

白泉社 2009-10-29