2016-04-30 ■ 『ツリー(上)』高橋克彦 ☆☆☆★作者には珍しくカタカナのタイトルなので、いったいどんな話なのかと思ったら、伝奇ものでした。 短編小説の新人賞に、妙な作品が来たところから物語は始まる。選考委員である書評家の主人公が、連絡がつかないその作者を探して行くと、大変な事態に巻き込まれることに……。 『刻迷宮』や『星封陣』などが好きな人なら、必ずや楽しめると思う。 まだ半分なので、どんなオチかは分からないが、入り乱れる勢力図と、さまざまな駆け引きだけでも十分面白い。