思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『シェルブリット(1)』
☆☆☆☆

どこまで永野護が携わってるのかが非常に気になる。読み終えて考えるに、ビジュアルデザイン、設定、プロットまで(実質的に八割り方)が永野で、小説としての執筆が幾原だろうか?
デザイン的には、ロボットとしてのシェルブリットはブレンパワードゴティックメードをつなぐような面白いものだが(時系列的にはブレンパワードの前だが)、それ以外は割とテキトー。
特に本作のキモであるジーンライナーが、レトロフューチャー的なロケットなのが残念。もうちょっと異形なビジュアルが欲しかった(『虚無戦記』的な)。そういえば、同じ設定のSFを読んだなぁ…。
シェルブリットは新しいが、コックビットとかは『エルガイム』時代と大差ない古臭さ。

シェルブリット I ADEN ARABIE (角川文庫)シェルブリット I ADEN ARABIE (角川文庫)
幾原 邦彦 永野 護

角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-12-22