タイトル通り、福井藩の歴史を書いたもの。
初代藩主から、廃藩置県(版籍奉還)までの18代の藩主について書かれている。ほぼ200年で、18代。多いのか少ないのかよくわからないが、2年で亡くなったケースもあるので、結果的にはこんなことに。
現在の感覚では地味な位置の藩だが、前田利家からの加賀藩への抑えとして、家康の血筋の結城秀康(徳川秀康)を藩祖とする、堂々たる親藩なのだ。
「明和5年(略)一揆の参加者は(略)二万人と(略)増大した。二万人といえば、当時の福井城下における町方人口に相当する。」
というから凄まじい。しかもこれは現在でいう主催者発表ではなく、警察発表なのだ。
福井藩 (シリーズ藩物語) 舟澤 茂樹 現代書館 2010-11 |