訳者あとがきにあるように、ようやく物語の結構が見えてきた感じ。
主人公は高貴な血を引く者であることが、母親自身の出自とともにわかる。
結局は貴首流離譚と陰謀渦巻く政局闘争という、まあありふれた物語なのだが……。
あとがきによると、ローマ帝国史を下敷きにしているらしい。スター・ウォーズ同様、アメリカ人には受ける構造なんだろうなあ…。
『宇宙舟歌』
☆☆★
よく言えば民話的、悪く言えばバカ話だなあ…。『泰平ヨン航宙記』みたいな感じ。
宇宙舟歌 (未来の文学) R.A. ラファティ R.A. Lafferty 国書刊行会 2005-10 |