思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『自動運転』
☆☆☆★

電気自動車による自動運転タクシーが移動の中心になる、SF的な近未来ビジョンから、それに必要な技術、そして現在はどこまで開発研究が進んでいるか、という章立てになっている。
最初のビジョンでは、すぐにでも自動車社会が実現しそうに思えるかもしれないが、最後まで読むと、生活道路どころか市街地の十字路の自動運転じたいが極めて難しいことがわかる。

自動運転電気自動車タクシーに関してはコストなど、SF的には隙がないほど考えられているのが面白い。
「諸経費込みで250万円のクルマを購入した場合、1キロメートル走るのにかかるコストは(略)90円程度である。これは年間に1万キロメートル走ることを想定した数字で、これが年間500キロメートルになると、1キロメートル走行当たりの費用は約170円と2倍近くになる。」
これはトリビアかな?