思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

伊東明『そのやり方では、もう部下はついてこない! 指導・育成の新ルール33』

「「あいつはゆとり世代だ」という思い込みが頭のなかにあると、その部下の好ましくない言動ばかり選び出して、「だからやっぱりゆとり世代はダメなんだ」と判断するようになります。ほんとうは評価するべき部分があったとしても、その事実を受け入れようとしません。(略)上司世代としては「まったく、ゆとり世代は……」というセリフは禁句にしておいたほうがいいでしょう。」

「部下が口答えしたときは、彼らの仕事に対する考え方を知るチャンスでもあります。」


若松義人『トヨタカイゼン入門』

「「汗」を出しすぎるな、知恵が出にくくなる。」

「伸び悩んでいる会社はベンチマークの仕方がまだまだ甘い。ろくに比較もせず、「この技術でこの価格だから、売れないわけはない」といった独りよがりの経営判断で動いているケースがほとんどである。」

「物理的な資源や経費・時間のムダの徹底排除だけでは、排除そのものの活動は長続きしない。やる気を引き出す環境の整備と公平な評価・表彰があって初めて活動は長続きする。

「目標は(略)ライバル企業に勝つために設定するものである。たとえその目標が不可能に思えても、挑戦しなければ戦わずして負けるに等しい。そして、負けたら、会社はすべてを失いかねないのである。」

「標準作業は商品別・工程別・個人別に定められている。仕事の手順を要素別に分類して並べ、それぞれに時間軸を入れているのが特徴で、いわば積み重ねで仕事をしていくときの原点にあたるものである。(略)
標準作業には次のような効果が期待されている。
(1)作業の中からムダな動きを見つけ、作業者の能力のバラつきを排除していく。
(2)ムダな作業や工程を発見する。
(3)不良品の生産を排除し、品質を保証する。
(4)作業の進め方を視える化し、一定の訓練(三日程度)をすれば誰でも行える。
(5)ムダをなくしていくカイゼン活動の基準点になる。
(6)作業の進め方が次世代に継承されていく。
(略)一人ひとりの社員が毎日懸命に働いても、それが部分最適になっていて、全体最適につながらなければ、仕事そのものがムダな活動になってしまう。」


吉井亮介『場づくりのリーダーシップ』

マネージャーは部下をコントロールするのではない。部下の意見を聞き、
「マネージャーは、部下が働きやすいようお膳立てするのが仕事。そのために力を尽くすことがマネージャーとしての役割を遂行するということです。」
どちらかというと、権力をもって、部下をコントロールしていた上司が、最初に読む本かな、という感じ。