思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

浦賀和宏って、新本格西尾維新をつなぐというか、ねじれた位置ではあるが、中間に位置する…と書こうと思っていたのだが…。
これ、ついにミステリーですらなくなってしまったよ!
後半になって唐突に事件が起こるが、それも“作者”によって真相が語られてしまうし…。
では本書には何があるかというと、思春期またはオタクならではの韜晦。全編それといってもいい、というか、それを除くと30ページで収まってしまうだろう。
タイトルの内容は、章トビラについてる警句みたいな、ノックスかヴァン・ダインを焼き直したようなものと、中盤に唐突に入って来る“作者”の「萌え」ブームへの文句くらい。
はっきり言ってミステリーとしては壁に投げつけたい気分だが、なんとなく気になるのは、恐いもの見たさというか、オタクの真実を告発されたいというM的気質なのか、どっちだろう…。(ミステリ的なトリックやプロットによるどんでん返しの快感でないことだけは間違いない)

上手なミステリの書き方教えます (講談社ノベルス)上手なミステリの書き方教えます (講談社ノベルス)
浦賀 和宏

講談社 2006-06-07

G8の首脳が登場。戦争のリアリズムとしては最も物議をかもすと思われる潜水艦の飛行シーンもこの巻。
個人的には、海面からの上昇そのものは受け入れられたが、イルカや鯨のジャンプていどならまだいい、レーダーを当てたり、いろいろ会話をしたり、まるで30秒くらいは空中にあるように見えるのはいくらなんでもやりすぎだろうと初読時から思った。

沈黙の艦隊 (17) (モーニングKC (316))沈黙の艦隊 (17) (モーニングKC (316))
かわぐち かいじ

講談社 1993-03

なぜか鉄道特集がやたら多い気がする雑誌「東洋経済」の鉄道に関する別冊(ムック)。
ポイントはあまり知られていない鉄道車両会社の記事などだろう。国内だけでなく、世界の3強についてもある。
あとはいかにも「経済誌」らしいのが、各路線の収支や、主要駅のおトク度ランク表。

週刊 東洋経済 増刊 鉄道完全解明2011 2011年 7/8号 [雑誌]週刊 東洋経済 増刊 鉄道完全解明2011 2011年 7/8号 [雑誌]

東洋経済新報社 2011-06-30