2011-06-10 ■ もしかしたら、気づかないうちに凄いトリックが仕掛けてあったのかもしれないけど、普通に読むかぎり、非ミステリです。 柳美里の『ゴールドラッシュ』に似た読後感だったな…。タバコを吸ったり、ヤドカリを焼いたりする無垢というか非情さが子どもっぽい、純文学路線なのかも。 そら、願ったことが叶ったのを、神様のせいにするか、誰かのせいにするかで、純文学かミステリかが分かれるのだが、ミステリというよりリドルストーリーという気がした。月と蟹道尾 秀介 文藝春秋 2010-09-14