思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ZOKUDAM』読了

森博嗣
☆☆★
光文社
やっぱり設定や物語以前に“伸ばし棒”の使い方が気になってしょうがない。
使わないなら使わないで統一しろ!と言いたい。具体的には「タクシ」「コーヒ」「カ」「エラ」なんかだけ伸ばし棒をつける基準が分からん。(いや、まあここに書いたように何のことか誰にも分からなくなるからだろうけど)
で、中身だが。
巨大ロボットものをリアルに考えたらどうなるかを理系目線で描いたもの。押井演出の『パトレイバー』というより『ダブルオー』(ガンダムしゃなく坂井康生の小説のほうね)に近い。
いちばんのキモは、移動時にいちいち分解することより、パイロットが選ばれてから実際に動かすまでに延々とマニュアルを読む必要があること。(試作機ってこともあるが)
物語的にはラノベと大差ないので、ある意味この設定(私のこの文章)だけ読めば本文は読まなくてもいい。いちおうシリーズの2巻だが、ロボットものとしては前後の巻とは完全に読了しているからこの巻だけ読めばいいし。