これはもうサイバーパンクと言っていいだろう。ネットこそ出てこないがドラッグやパンクな男女はわんさか…というより、そういうのしか出てこない。
よっぽど途中で辞めようかと思ったが、『時空ドーナツ』が面白かったので、ターボで読み切った。
結論としては、面白くなかった。パンクなSFが好きな人なら楽しめるとは思うけど。『時空ドーナツ』のような1本太い、物語の筋があればいいのだが、それもないし。(サイバーパンク系は雑然さがウリというところもあるので、基本的に、そういうのを望むこと自体が間違ってるのかもしれないが…)
SFとしてのアイデアにしても、魂と肉体は分離して存在できる、ってこと1つくらいだし。
ただし、ロボット/コンピュータに魂を与えるために競争と宇宙線によるランダムなプログラム変更を組み合わせる、というところだけは感心した。