思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『自信が湧きでる言葉』開始

4101195145熱き血の誇り〈上〉
逢坂 剛

新潮社 2002-08
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スペインを舞台にしたサスペンスだと思っていたら、
いきなり日本の戦国時代の話から始まったのでびっくり。
それは単なるプロローグで、本編は現代の日本での医療サスペンスなので再び意表をつかれ、
スペインでのギター話も出てくる、という3本立ての構成。
実質本編は日本とスペインの2本である。
といっても上巻の中盤で日本において日本・スペイン両方の登場人物が出会うので、
実質は日本でのポリティカル・フィクションを匂わせる謀略が浮上するところで終わる。
戦国のプロローグとのつながりは、輪廻転生がないとすると、
血統による怨恨か、財宝か、どちらかという感じなのだが、どうであろうか。