思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

不条理極まりない

元「裏・日本工業新聞」現「日刊リウイチ」での記事に激しく同意!
暫く除いてなかったのでちょっと古いが…。
少々長くなるので恐縮だが、引用させていただこう。

【4月28日】 エコスーツに替わる「クール ビズ」とかゆー新しい用語が”発明”されてその具体例として環境省小池百合子さんから示されていたデザインに苦笑。夏だぜ。暑いんだぜ。でもって涼しくなりましょうって服なんだぜ。どーしてシャツの襟を閉めるかねえ。ネクタイをしないんだったら開襟シャツでいーじゃねえか。襟がオープンになったあれ。ループでボタンを閉めるタイプのだったらいざという時ネクタイだって締められるのに。
 高校とか中学の男子学生が冬服が夏服に変わった時に着る白い開襟シャツを、大人も着るよーにすれば学校みたく冷房が入ってなくたって、それなりな涼しさでしのげるはず。なのにスタンドカラーシャツ。それも襟のところが妙なデザインになったシャツ。でもって上下はピシッとしたスーツ。思い出したのはエイベックスの会長だった依田巽さん。いつもスタンドカラーのシャツだった。もしかして小池環境省、依田さんが好みだったとか。うーむ。
 昔のテレビとか映画なんかを見るとサラリーマンの刑事も新聞記者も夏は開襟シャツで過ごしてた。手には扇子。でもって刑事だったらそれをぱたぱたやりながら聞き込みに回り、サラリーマンは上にジャケットを羽織って頭にパナマ帽とか被って銀座の街を闊歩する。格好良いねえ。何だかパナマ帽が欲しくなってきた。夏はムレるんで帽子を被らないよーにしていたけれど、直射日光がますますキツくなって来たんでムレない帽子が欲しかっただ。
 それにしてもネクタイなんてものを日本人の誰も彼もが締めだしたのって何時からなんだろう? 高度成長の頃なんだろうか? 冷房なんてものが生まれネクタイしてても暑くないってオフィス環境になったからなんだろうか? そもそもネクタイって何なんだ? 何の役に立ってるんだ? 格好良いのか? 男の首根っこに着けられた鎖なのか? 考えるとどんどん奇妙に思えてくる風習が、名前は最悪でデザイン案も愚劣な「クール ビズ」運動を通して忘れられ(略)

全く持って同感。
あまりにも不条理でむかついたので本を買って調べたのだ。
表にも感想で書いたが(http://homepage2.nifty.com/st_reguls/reguls/book/b_611.html#620)、よーするに痩せ我慢が格好いい、ってのが根本理由らしい。
今の日本の暑さ、特に今年の夏とか、そういう次元じゃないで!!
日本とイギリスじゃ気候も違うだろうし。
結局アパレル業界との癒着じゃないの?
上着なしの開襟シャツ一枚にすべきだ。
いや、べき、っていうかしなければならない!
冷房費も浮くし、なにより不快指数が軽減される。
冷房費も浮くっていうか、例年通りの服装でそのまま冷房すると電気会社の発電所がヤバイんじゃないか?
今年の夏は地獄だ…!
それか、全員ギター侍みたいな格好にする。
要するに和服(浴衣?)もOKにすればいいのだ。
純然たる日本の正装でしょ?なんで駄目なのかが分からん!

スーツの神話
中野 香織

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