思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

万年時計の謎に挑む

NHKスペシャル「万年時計の謎に挑む〜江戸時代の天才 VS 現代の技術者〜」
昨日放送されたもの。
たったひとつのゼンマイをまくだけで1年間も6つの時計と天球儀が動き続ける万年時計。
幕末期に立った一人でそれを作った天才の技術に、復元過程を通して迫る。
1方向の回転から左右交互の回転を取り出す“虫ネジ”を代表として、
まさに天才的なアイデアと技術が駆使された万年時計。
日本ならではの、季節によって昼夜の時間が伸び縮みする和時計文字盤や、
京都から見た太陽と月の軌道を表わした天球儀(太陽と月の位置関係だけでなく、太陽の高さも変化する!)など、
まさに超絶的である。
同じ作者が作った弓引き人形も凄かった。
矢の台から矢を取り、弓につがえて引き絞り、的に向かって射る、という動作を4回繰り返すのだ。
今ならコンピュータ制御が必要なほどの動作を恐らくゼンマイと歯車だけで実現したのだ。
恐るべし…!